主訴
数日前から右耳が聞こえにくくなり、低~中音の耳鳴りや閉塞感がある。翌日病院で「突発性難聴」と診断された。病院で「3分の1くらいの人は後遺症は残らないけど、あとの3分の2の人は後遺症が少し~かなり残ったり、治療が長引いたりする」と言われ怖くなった。お薬の他に何か別の方法がないか探していた所、鍼灸が良いことを知り、当院のホームページを見つけネットから予約された。
診察
問診すると以前から家族のことや役員のことなどで忙しくされていて、不眠もあり疲れがかなり溜まっていたとのこと。本人は大丈夫だと思っていたが無理が重なったことも原因の一つと考えられる。
治療方針
症状に対し耳の回りに流れている胆経と三焦系に反応あり。疲れからか風邪の脈にもなっていた。
治療内容(1回目)
本治 右適応の肺虚肝虚の相克調整。
H5・F5の刺絡、背1-1K、耳門、聴宮、他首周りのトリガーなど
施術後「何かいい気がする」と言われ次回の予約をされて帰った。
治療内容(2回目)
4日後に来院、前回と同じ所にプラス
足背3-2L 背5-1K 胆兪(特に左) 腎兪
施術後、「今回ステロイドの副作用もあってなのか辛かったのですが、かなり良くなりました。身体の調子が違います」と喜んで頂いた。
治療内容(3回目)
病院で検査を受け「聴力、他も異常なし、もう大丈夫来なくていいよ」と言われた。本人も後遺症もないとのこと。念のために前回の施術ヵ所も少し治療したが、今回は残っている不眠の症状や全体の調節を主に行った。
考察
今回一番良かったことは患者が早く来てくれたことです。これが慢性化するまで時間が経ってしまうと段々と難しくなってきます。鍼灸治療は本来の自分が持っている自然治癒力を高められ、副作用もなく病院と併用出来る治療法なので、気になった方はご連絡ください。
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