変形性膝関節症とリウマチによる左膝の痛み R6.5.24 50代 男性
主訴
4か月前から左膝の内側が痛い。病院で検査すると軟骨がすり減っていて変形性膝関節症、さらに血液検査でリウマチと診断された。薬とサポーターを処方されたが、まだ膝が痛くて曲げられないので別の方法を探していたところ、当院を見つけ来院された。
診察
患部を見せてもらうと腫脹があり、屈伸があまり出来ない。来院される時に靴を脱ぐのも痛そうだった。
気になった所
問診すると在宅パソコンワークでほとんど身体を動かしていないとのこと。身体全体の気血の流れが滞っている。末端の血液の交換が長期に悪いのか、手足指先の爪が丸くなって見える。他にも主訴や症状が色々あるが長くなるので省略。
施術方針
まず身体全体の気血の流れを整えながらリウマチの炎症反応を意識した施術を行う。その後に左ひざに関係する経絡や筋肉を狙う。
施術内容
全体調節として肺実に対し尺沢、照海の置鍼。炎症反応へは定番のH5、F5、ここで一度ひざを曲げてもらい、痛みが軽減したのを確認してもらった後、今度はひざに絞った施術を行う。左膝内側の筋のパルス、右腹1-5Lや拇趾ナタの灸などを行った。起き上がってもらいゆっくり屈伸してもらうと、最初よりは大分曲がるようになり痛みもさらに軽減した。帰るときに「靴がスムーズに履けるようになった」と喜んだ。
但し痛みが軽減したからといってすり減った軟骨が再生したり、リウマチが完治したわけではありません。痛みでこれ以上日常生活に負担がかかり、症状が悪化しないようしばらく通うように伝えて今回は終了しました。