左耳の突発性難聴・高い耳鳴り 2024.12.24 40代女性

主訴

 

 

2週間前から左耳の調子が悪くなり、しばらくたっても治らないので病院に行った所「突発性難聴」と診断された。高い耳鳴りもあり音が大きすぎて反対の右の耳まで聞こえが悪い感じがする。薬を処方され飲んでいたが改善がみられないので、ネットで調べていた所、「しんきゅうコンパス」から当院の突発性難聴の施術例を見つけ、鍼灸なら改善されるかもと来院された。

診察

以前から長期のストレスからか自律神経失調症と言われたことがある。他にも色々不調はあるが説明が長くなるので省略。身体を診てみるとまあすごい、頭~首~脊柱にかけて何回も炎症が起きた形跡があり、表皮に独特な硬さが出来ていた。それと腰椎2番下、命門というツボで、ここは抗ストレスホルモンや炎症を抑えるホルモンを出す副腎に行く神経が出ており、通常はストレスがかかると凹みや力のなさを見ることが多いのだか、この女性は反対に盛り上がって肥厚していた。

 

治療方針

まず自然治癒力を高めるために自律神経調整と炎症を抑える副腎処置、左耳周辺の筋緊張を取る。あとは身体の反応を診ながら追加する。

 

治療内容

1回目

お腹の緊張と胃痛があるため、胃の気3点、尺沢、左中封、左復溜、左陰谷に置鍼、そのままミルキングで気を通そうとするが中々通らない。緊張が続き過ぎて緊張したくても疲弊して出来ない感じ。何とか通せて、炎症を抑える定番のH5F5の刺絡をする。他横向きになってもらい耳回りや首肩周りツボや脊柱、命門などに鍼やお灸を行った。

 

2回目

3日後に来院、前回と同様の施術場所の他、腹診で骨盤瘀血の反応があったので陰陵泉や上髎・次髎、ほかに炎症を抑えるつぼとして照海・兪府の置鍼などを追加して行う。左耳周辺のツボは耳門~聴会の水平刺、翳風、完骨など

 

3回目

前回から4日後に来院、「高い耳鳴りが半分位になった」と喜んでいた。顔つきや血色も良くなってきて何より。調整の施術は瘀血処置と炎症を抑える処置に減らし、顎関節筋、側頭筋に電気鍼、骨盤瘀血に対しては仙骨周りのスライドカッピングで代謝を促した。

 

4回目

前回から3日後に来院、「耳鳴りがそれ程気にならなくなり、聴力もまだ検査はしていないが回復してきている実感がある」。と安堵の表情。施術はカッピングのみ仙骨部からお腹に変更したが、他は前回とほぼ同様の施術を行った。あとは自身の力で良くなっていくと思いますが、「自律神経がまだ気になるので」と期間を空けて来院中。

 

 

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