立ち上がる時に特に痛い左のぎっくり腰 R7.3.13 50代女性
主訴
先日から左の腰が痛くなりだした。座っている時に痛みがあり、立ち上がる時が一番痛い。
「去年もぎっくり腰で来た時に楽になったので」と一年ぶりに来院されました。
診察
以前のカルテを見てみると、30年ほど前に右大腿部の複雑骨折歴がある。それが原因で、後遺症で普段から右足の動きが悪い。
問診すると「最近忙しくて疲れが溜まっていた」とのこと。左腰の痛い場所を教えてもらうと、「特定の場所ではなく、左腰のあちこちを抑えている」。こういった場所がはっきりしない腰痛、立ち座りで痛い腰痛の場合は風邪が原因の場合が多い。右足の動きの悪さをかばうために普段から負担が掛かっている左腰が、風邪のウイルスの影響で悲鳴をあげているのが原因と考えた。
治療方針
脈診するとやはり、逆気・浮脈で風邪の反応だったので、かぜの治療から始める。腰を反らした時も痛いと言っていたので胃経も見る。
治療内容
かぜの処置として復溜、経渠、背1-1K、命門の灸、天牖、腎兪の置鍼、右背4-1~4-2Kの硬結部位を見つけて単刺で数カ所緩めていった。
起き上がって確認してもらうと「痛みが取れました」と喜んだ。